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アニメ版眠れる森の美女の吹き替え声優は?キャストについて調べてみた!

結論から申し上げると、現在私たちが見ているディズニーアニメ「眠れる森の美女」(1959年)の日本語吹き替え版は、1995年に一新されたキャストによるものです。オーロラ姫役はすずきまゆみさん、フィリップ王子役は古澤徹さん(台詞)と立花敏弘さん(歌)、マレフィセント役は沢田敏子さんが担当しています。 実は、この作品には1960年の日本公開時から複数の吹き替え版が存在し、それぞれ異なる魅力を持った声優陣によって命を吹き込まれています。

ディズニーの不朽の名作「眠れる森の美女」。チャイコフスキーの美しいバレエ音楽と共に、多くの人に愛され続けているこの作品ですが、日本語吹き替えには興味深い歴史があります。時代と共に変化してきた声優キャストについて、詳しく調べてみました。

目次

現在の吹き替え版キャスト(1995年版)

主要キャラクターの声優陣

現在のDVDやBlu-ray、Disney+などで視聴できる吹き替え版は、1995年12月16日に公開された新吹き替え版です。この版から以降のメディアに収録され、現在でも愛され続けています。

メインキャスト:

  • オーロラ姫(ブライア・ローズ): すずきまゆみ
  • フィリップ王子: 古澤徹(台詞)、立花敏弘(歌)
  • マレフィセント: 沢田敏子
  • フローラ(赤い妖精): 麻生美代子
  • フォーナ(青い妖精): 京田尚子
  • メリーウェザー(緑の妖精): 野沢雅子

王族キャスト:

  • ステファン王: 徳川龍峰
  • ヒューバート王: 富田耕生

注目すべき声優陣の魅力

すずきまゆみさんは、ディズニープリンセスとして「リトル・マーメイド」のアリエル役でも知られており、美しい歌声でオーロラ姫の魅力を存分に表現しています。特に「いつか夢で」の楽曲では、その透明感のある歌声が印象的です。

野沢雅子さんが演じるメリーウェザーは、ドラゴンボールの孫悟空とは全く異なる、愛らしく気の強い妖精として見事に演じ分けられており、ファンの間でも高く評価されています。

沢田敏子さんのマレフィセントは、威厳と恐ろしさを兼ね備えた魅力的なヴィランとして表現されており、ディズニー史上最恐の魔女の魅力を余すところなく伝えています。

歴代吹き替え版の変遷

初代吹き替え版(1960年版)

「眠れる森の美女」が日本で初公開された1960年7月23日当時の吹き替え版には、以下のような豪華な声優陣が参加していました。

1960年版キャスト:

  • オーロラ姫: 高田敏江(台詞)、牧三都子(歌)
  • フィリップ王子: 宮本昭夫(台詞)、砂川稔(歌)
  • マレフィセント: 北林谷栄
  • フローラ: 長倉茂子
  • フォーナ: 長岡輝子
  • メリーウェザー: 堀越節子
  • ステファン王: 栗本正
  • ヒューバート王: 中村哲

この初代版は、1960年代の古き良き日本語の美しさが香る吹き替えとして、一部のファンの間では今でも愛され続けています。マレフィセント役の北林谷栄さんは、「となりのトトロ」のカンタのおばあちゃん役でも知られる名女優でした。

版権移行による全面刷新

1995年の『グーフィーとマックス ホリデーは最高!!』との同時上映での再公開時に、映像は修復作業を行ったデジタル・ニュー・バージョンが使用され、同時に吹き替えも完全に一新されました。

これは版権がポニーキャニオンからブエナビスタ(現:ウォルト・ディズニー・ジャパン)に移行したことによるもので、声優陣は全員が交代となりました。現在私たちが親しんでいる吹き替え版は、すべてこの1995年版となります。

吹き替え版の技術的な特徴

歌とセリフの分担システム

興味深いのは、フィリップ王子役で採用されている「歌とセリフの分担システム」です。台詞部分を古澤徹さん、歌唱部分を立花敏弘さんが担当することで、それぞれの専門性を活かした最高品質の吹き替えを実現しています。

音響技術の進歩

1995年版では、ドルビーステレオ版にリミックスされた音響技術も採用され、より豊かな音響体験を提供しています。チャイコフスキーの美しいバレエ音楽と日本語吹き替えの絶妙な融合が実現されました。

時代を超えた翻訳の妙

1960年版と1995年版を聴き比べると、日本語そのものの変化、そして日本人の感性の変遷を感じることができます。古き良き日本語の美しさから、現代的で親しみやすい表現へと変化している様子が興味深く、言語文化の歴史を垣間見ることができます。

まとめ

ディズニーアニメ「眠れる森の美女」の日本語吹き替えは、1960年の初回公開から1995年の全面刷新を経て、現在まで愛され続ける素晴らしいキャストによって支えられています。

すずきまゆみさんの美しい歌声によるオーロラ姫、野沢雅子さんの愛らしいメリーウェザー、沢田敏子さんの迫力あるマレフィセントなど、それぞれの声優さんが持つ独特の魅力が作品に深みを与えています。また、古澤徹さんと立花敏弘さんによるフィリップ王子の演じ分けも、プロフェッショナルな技術の結晶といえるでしょう。

時代と共に変化してきた吹き替え版の歴史を知ることで、この不朽の名作をより深く味わうことができるのではないでしょうか。機会があれば、ぜひ異なる時代の吹き替え版を聴き比べてみて、日本のアニメ文化の変遷を感じてみてください。現在でもDisney+などで気軽に視聴できるこの名作を、新たな視点で楽しんでいただければと思います。

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