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秒速5センチメートルの聖地はどこ?!映画を見て気になったので調べてみた!

新海誠監督の名作「秒速5センチメートル」を見て、あの美しい風景はどこなんだろう?と気になった方も多いのではないでしょうか。私も映画を見に行って実際にどこにあるのか気になってしまいました。

結論から言うと、主な聖地は東京都の参宮橋や代々木周辺、栃木県の岩舟駅、そして鹿児島県の種子島です! この映画は3つの章で構成されており、それぞれ異なる場所が舞台となっています。第一話「桜花抄」では東京と栃木県、第二話「コスモナウト」では種子島、第三話「秒速5センチメートル」では再び東京が主な舞台です。

今回は、実際に調べてわかった聖地の詳細をご紹介していきます!

目次

1. 東京都内の聖地スポット

新海誠監督作品と言えば、新宿周辺の美しい都市風景が印象的ですが、秒速5センチメートルでは主に渋谷区の代々木・参宮橋エリアが舞台となっています。

参宮橋公園と周辺の桜並木

小学生時代の貴樹と明里が桜舞う道を歩くシーンで登場するのが、小田急小田原線の参宮橋駅付近です。参宮橋公園の脇にある通路や、公園の西側の角にある三叉路は、作中で何度も登場する印象的な場所。桜の季節に訪れると、まるでアニメの世界に入り込んだような感覚を味わえます。

ただし注意点として、実際には作中ほど桜の木が多くない場所もありますが、それでも十分に作品の世界観を感じられる素敵なスポットです。

参宮橋踏切 – 心の距離を表す象徴的な場所

参宮橋駅から南に少し歩いたところにある参宮橋1号踏切は、作中で重要な意味を持つ場所です。遮断機が下りる直前、明里がひと足早く線路を渡り、貴樹は手前で立ち止まるシーン。わずかな物理的距離が、二人の心の距離をそっと映し出しているような印象的な場面でした。

この踏切は、遮断機が二人を隔てる断絶の象徴として描かれており、第一章「桜花抄」における重要な舞台装置となっています。

代々木八幡宮 – 二人の思い出の場所

参宮橋から少し南に行くと、代々木八幡宮があります。ここは学校帰りに貴樹と明里が猫に会いに立ち寄った神社です。明里が野良猫のチョビに「ミミはどうしたの?」と話しかけるシーンが印象的でした。

実はこの猫たちは、新海誠監督の別作品「彼女と彼女の猫」に登場する2匹。何気ないシーンですが、結ばれない明里と貴樹の未来を暗示しているような演出になっています。

ラストシーンの踏切

大人になった貴樹と明里が偶然すれ違う、あの切ないラストシーンの踏切。これは参宮橋駅と代々木八幡駅の間にある「青少年センター前」交差点近くの踏切です。

山崎まさよしさんの「One more time, One more chance」が流れ、タイトルである「秒速5センチメートル」が大きく映し出されるこのシーンは、多くの人の心に残る名場面となっています。

その他の東京都内スポット

首都高速4号新宿線の下にある道路には、明里が転校のことを伝えた電話ボックスがあります。令和になった今でも撤去されずに残っているのは、聖地巡礼者にとって嬉しいポイントです。

また、新宿駅構内も貴樹が電車を乗り継ぐシーンで登場します。新海誠監督は上京した1990年代初頭、新都庁舎の完成やアニメ「シティハンター」の影響で新宿に憧れを持っていたそうで、それが作品にも反映されています。

2. 栃木県と鹿児島県種子島の聖地

東京以外にも、物語の重要な舞台となった場所があります。それが栃木県の岩舟駅と、鹿児島県の種子島です。

岩舟駅 – 雪の中の再会の舞台

第一話「桜花抄」のクライマックスシーン、貴樹が大雪の中、明里に会いに行く場面で登場するのが栃木県栃木市にある岩舟駅です。

岩舟駅は1日に上りと下り各6本程度しか電車が来ない、田舎によくある無人駅。映画では駅の周りに雪が積もる美しい風景が描かれていますが、実際に雪が積もるタイミングで訪れると、作品の世界観をより深く味わえます。

貴樹が小山駅で電車の遅延に遭い、明里に渡す予定だった手紙をなくしてしまうシーンも印象的でした。小山駅のお蕎麦屋さんは現在なくなってしまいましたが、駅自体は作中の雰囲気を残しています。

種子島 – 青春の風景が広がる島

第二話「コスモナウト」の舞台となるのが、鹿児島県の種子島です。種子島は「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」に選定されており、公開から10年以上経った今でも国内外から多くのファンが訪れています。

種子島中央高等学校

貴樹と花苗が通う高校のモデルとなったのが、鹿児島県立種子島中央高等学校(現在の名称)です。実際の学校なので、敷地内に無断で立ち入ることはできませんが、外観を眺めるだけでも作品の世界観を感じられます。

アイショップ石堂

貴樹と花苗が学校帰りによく立ち寄るコンビニのモデルです。聖地巡礼をした人たちの寄せ書きノートが何冊も置いてあり、店主の方がファンのために当時のままの姿を維持していると思われます。

作中で二人がよく飲んでいたドリンク、貴樹のコーヒー牛乳と花苗のヨーグルッペを、店の外のベンチで飲むのがファンの定番スタイルになっています。

中山海岸

花苗がサーフィンの練習をしている美しい海岸です。実際にも多くのサーファーが訪れる絶好のサーフスポットで、種子島の美しい自然を満喫できます。花苗の思いに触れながら、青い海と空を眺める時間は格別です。

さとうきび畑と通学路

貴樹と花苗が学校から帰るシーンで登場するさとうきび畑や道路。具体的な場所を特定するのは難しいですが、種子島の至るところにこのような風景が広がっており、バイクで走る高校生の姿も実際に見ることができます。

旧種子島空港

第三話「秒速5センチメートル」で、貴樹が高校を卒業して東京に戻るシーンで登場します。中種子町野間にあった旧種子島空港は2006年に閉鎖されており、現在は立ち入り禁止となっていますが、作品の重要な場所の一つです。

種子島へのアクセスは、鹿児島から高速船で約1時間半。島内の移動はレンタカーが便利で、聖地は主に中種子町周辺に集中しているため、1日で巡ることも可能です。ただし、種子島の魅力をじっくり味わうなら2泊3日程度の旅程がおすすめです。

3. まとめ

「秒速5センチメートル」の聖地は、東京都の参宮橋・代々木周辺、栃木県の岩舟駅、そして鹿児島県の種子島と、3つの地域に分かれています。

東京の聖地は比較的アクセスしやすく、参宮橋駅から徒歩圏内で主要スポットを巡ることができます。桜の季節に訪れると、作品の美しい世界観をより深く感じられるでしょう。ラストシーンの踏切は、ファンなら必ず訪れたい場所です。

栃木の岩舟駅は、雪の積もる冬に訪れると作品の雰囲気を最も味わえます。静かな無人駅で、貴樹と明里の再会シーンに思いを馳せる時間は、特別なものになるはずです。

種子島は最も遠い聖地ですが、青い海、さとうきび畑、そして島の穏やかな時間の流れが、第二話「コスモナウト」の世界観を完璧に再現しています。アイショップ石堂での寄せ書きや、中山海岸でのサーフィン見学など、作品を通じて種子島の魅力に触れることができます。

新海誠監督の作品は、実在する場所を丁寧に描くことで有名です。「秒速5センチメートル」の聖地を訪れることで、これまで見過ごしていた風景の美しさや、日常の中にある特別な瞬間に気づけるかもしれません。

2025年秋には実写映画版も公開予定で、アニメと同じ場所でロケが行われています。アニメを見た方も、これから見る方も、ぜひ聖地を訪れて作品の世界に浸ってみてください。きっと、作品への理解がさらに深まり、新たな感動を味わえるはずです!

聖地巡礼の際は、地域の方々や学校関係者に迷惑をかけないよう、マナーを守って楽しみましょう。

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